山頂で淹れたてのコーヒーを 〜50代半ばで山登り始めました〜

50代半ば早起きが苦手なくせに山登りを始めて感動したことなど...

お盆休み後半 立山登山へ行って来ました。【雷鳥沢キャンプ場〜室堂〜雄山頂上神社編】立山黒部アルペンルート

↓ この記事からの続きです。

climbingmid50.hatenablog.com

 

立山から帰ってきて1週間、ちょうど24時間テレビ

イモトと義足の少女が立山登山に挑む!が放送されるようです。

弥陀ヶ原から登るんですね、何時間もかかる長距離を歩き、

その後あの急なガレ場を登り切るとやっと立山頂上です。

険しい道なので体力持久力も必要ですが、

もうすぐ還暦の二人も、ショートカットのような室堂からですが、

ゆっくりゆっくり一歩ずつ登り

コースタイムよりずっと時間をかけたら登り切ることができました。

登山にかけては頼もしいイモトさんが一緒なのできっと大丈夫!

琴寧ちゃん、頑張って頂上を極めてください。

応援してます!

 

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私たち二人の立山登山は ↓ こんな感じでした。

 

おはようございます!


6:30 起床

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毎度のことながら、目は覚めててもなかなか動き出せず、
すでにいくつかのテントが出発してなくなっている6:30ゴソゴソとやっと起床。

 

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今日の予定は、

雷鳥沢キャンプ場 → 室堂 → 雄山(頂上雄山神社でご祈祷)→ 室堂 → 雷鳥沢キャンプ場


室堂経由なのは、行きはお昼ご飯ぽいものを購入するためと、帰りは「玉殿の湧水」の補充となくてはならないビールを買わなくては!

 

まずはバックパックビームサーベル状態で付けてきたフランスパンで朝食です。
バスの荷物室で少し潰れていたのに、朝にはすっかり元通り!

軽くトーストして、ソーセージやチーズをのせたり、室堂で買った山椒味噌などで頂きます。

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パンはフランスパンにかぎるね!などと話しながらのんびり朝食をとっていると
次々とアタックザック姿の人々が通り過ぎていきます。

 

9:00 出発

朝食後、レインウェアとヘッドランプなど必須のものだけバックッパクに詰めて出発!
まずは室堂まで、昨日降りてきた道を登っていきます。

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オカンは手ぶらです!羨ましい


雷鳥沢キャンプ場の標高は2,280m、室堂は2,450m。
標高差は170mしかないんですが、なまりきった体での上りはすぐに息が上がってしまいます。(^_^;)

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大日連山・地獄谷

立山黒部アルペンルート、雄山登山、地獄谷の風景 #立山 #雄山登山 #地獄谷 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

火山ガスであまり見えなかった大日連山や地獄谷を眺めながら
のんびり進みます。今日はほんといい天気!

 

戻ってきました室堂。

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標高の記念写真を撮ったり、観光気分をしっかり満喫しています。

売店でリポビタンを飲んで、お昼に食べようとお餅?磯辺焼きみたいなのを買って、
「玉殿の湧水」をペットボトルいっぱいにして...

 

11:00 室堂出発

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この時の予定では、

一ノ越まで1時間ちょっと、その先がキツイらしいからさらに2時間弱だとして、
14時に山頂へ着いて、ご祈祷〜
帰りは下りばかりだから、室堂まで2時間、

キャンプ場まで1時間ちょっとで5時過ぎに夕食だな〜なんて思っていました。(笑)

 

はじめは、観光地らしく整備された石畳のゆるやかな坂道をひたすら進みます。

道脇のチングルマの種やミヤマリンドウなど、かわいい〜ちょっと待って。と余裕!

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しばらく行くと「この先登山道」の案内がありました。

 

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でも、石畳の石の数が少なくなりましたが、しっかり整備された道でまだまだハイキングコースといった感じが続きます。

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少し登りが増えたかな?

 

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途中に雪渓が2か所残っていました。
これは一つ目の道のすぐ横まで来てる雪渓、
さらに先には十数メイートル雪渓が道をまたいでいたので、滑らないようにおっかなびっくり通りました。

 

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ちょっと遠くて分かりづらいですが...

 

人生初雷鳥遭遇!


道の脇でカメラを構えてたおじさん(案外僕より年下かもしれません(T.T))が雷鳥がいるよと教えてくれました。

 

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振り返ると遠くに雷鳥沢キャンプ場が見えます。

 

立山登山に行ってきました。雄山登山、一ノ越手前キャンプ場が遠くに見えます #立山 #雄山登山 #一ノ越 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 

あまりの遠さに「ふつうクルマの距離だよな」などと言いながら、

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ひたすら歩き続けると...

 

12:30 一の越山荘 2,700m

 

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一の越山荘 2,700mへ到着!室堂との標高差250m、長い距離を少しずつ登ってきましたが、
もう目の前のように見える、目指す山頂は3,003m。


短い距離で一気に登る急坂のガレ場です。

 

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なんども来ているベテランそうな二人の話し声が聞こえてきます。

何気に聞き耳を立ててしまったんですが...、

一人は帰りで、もう一人のこれから登る人へアドバイスしているようでした。

「みんなが降りてくる左のコースが緩やかで楽そうに見えるけど、右の岩ばかりのコースを登る方が以外と楽なんだ」


ふむふむ、確かに!小さめの石や砂で滑りやすいより、岩をつかんでグイグイ登る方が登りやすいかも!

 

立山登山に行ってきました。雄山登山、一の越山荘に到着です #立山 #雄山登山 #一の越山荘 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

↑ 太陽の周りに少しだけハロ現象も見えますね〜 

 

モゴモゴのソイジョイ(涸沢のカロリーメイトで懲りたはずなのに)を無理やり食べたり、ミックスナッツを食べたりで

長めの休憩をとって、サァ頑張るぞ!

 

13:00 一の越出発!

 

この後はゆっくり写真を撮ってる余裕がなくなり、極端に枚数が減っています。(>_<;)

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ここからは特に決まったコースではなく、岩の間を足場を探しながら登っていきます。

もちろん右側の岩ばかりコースを選びました。(^_^ゞ

 

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ちょっと登ってはちょっと休憩、ちょっと登ってはちょっと休憩で

 

14:15 三の越

 

少し開けた祠があるところ、これが三の越かな
誰よりもゆっくり登ってるので(ゆっくりしか登っていけないので)1時間以上かかっています。

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ミクリガ池や雷鳥沢キャンプ場が小さく見えます。

 

少し登ると息切れがして、何度もなんども休憩しつつ登ります。

 

何時頃までご祈祷してくれるんだろう?と心配になりながら、

「追い越して行かれるけど、追い抜いて行くことないよね〜」とか
「後ろから来る人いなくなりそうだね」と言うほどゆっくり登ります。

 

ゆっくりでも、とにかく着けばいいんです!

 

15:00 山頂到着

 

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ガレ場を登り切ると一等三角点「立山」と立山頂上」の碑がありました。

 

立山頂上社務所で祈祷料二人で1,000円を納め、鳥居の前に並んで順番を待ちます。

念願のご祈祷です。間に合ってよかった!

 

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雄山神社の神主さんが神々しく見えます。

 

ご祈祷に際して、立山信仰のお話などをしていただきました。

自分は信仰心が厚いなどととても言えるようなものではないですが、
立山は「神々が宿る山」とされ、富士山や白山と並ぶ「日本三霊山」として、山岳信仰の対象になっていた話や、

山上他界が存在するという信仰があり、亡くなった方は皆ここを通って極楽浄土へ行かれるという話。

先祖があり、親があり、自分がいて、長い歴史のつながりの中に生きていること、
皆さんの先祖もすぐこの上辺りから、皆さんがここまで登れる丈夫な体に育った姿を見てきっと喜んでいることだろうなどと話を聞くと
昨年亡くなった母親を思い出して涙がこぼれてしまいました。

 

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雄山頂上3,003m

鳥居をくぐり階段を上り詰めるた所、
立山頂上雄山神社のある所が本当の雄山頂上です。

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↑ 左下に黒部ダムや、↓ 遠く富士山、槍、穂高も見えました。

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何枚か写真は撮ったんですが、
山頂に着いたらTHETAで360度写そうと思っていたこともすっかり忘れるくらい感動していました。
なので、360度写真は三角点です。

 

立山登山に行ってきました。雄山登山、一等三角点立山頂上です! #立山 #雄山登山 #立山頂上雄山神社 #ハロ現象 #一等三角点 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 

一番最後かと思いましたが、ここで私たちを入れて4組でのご祈祷でした。

 

15:30頃に「次回が本日最後のご祈祷になります」と放送されていたので、
本当に間に合ってよかったです。

 

御朱印とお守りを一つ購入して、なごり惜しいけど下山です。
へなちょこなので人より時間かかりますからね!

 

 

15:50 下山開始

 

下りは気を緩めないよう特に注意して下りていきます。
小さな浮石や砂利のようになった足場がズルズル滑りやすく、慎重にゆっくり下ります。

日が傾きかけた景色もまた綺麗で見とれてしまいますね。

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チングルマが綺麗です。

 

17:50 雷鳥の親子に会いました!

 

雪渓が道を横切っているところまで戻ってきた時
ゆっくりのんびりな二人にご褒美のように雷鳥が親子で現れてくれました。

3〜5メート程度しか離れていないところでの遭遇です。

もう辺りには私たち二人以外誰もいません。

気温が下がり少し靄が出始めたこの時間が、雷鳥の食事時間だったのかもしれません。
5分ほどでしたが、ゆっくり雷鳥の姿を見られ幸運でした。

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立山で雷鳥の親子に会いました!

 

18:20 室堂

 

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出発する時の予定より2時間以上押しですが

「玉殿の湧水」の補充となくてはならないビールを購入して
雷鳥沢キャンプ場へ戻ります。

 

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いいだけ遅くなってるのに、まだのんびり花の写真など撮りながら...

 

19:00 雷鳥荘あたり

 

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雷鳥荘あたりまで戻ってきた頃には綺麗な夕焼けが終わろうとしていました。
ちゃんとヘッドランプ持っててよかった〜(^_^ゞ

 

昨年我が家が選んだヘッドランプは、ブラックダイアモンドのリボルト
これはまた山道具沼で書いてみます。

 

19:15 雷鳥沢キャンプ場着

 

お疲れ様でした。


朝9時に出発して夜19時まで10時間!

速い人なら半分の時間で戻ってきそうですが、
いいんです。

ちゃんとご祈祷もしてもらったし、遅かったおかげで雷鳥にも会えたし
とてもいい1日でした。

 

でもどっと疲れたので、夜ご飯も星空の写真もなく、

おやすみなさい...。

 

 


もう少しだけ、立山称名滝編へつづきます。

 

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